愛媛県松山市の和食料理店経営「有限会社和風れすとらんかぢ屋」に破産開始決定 後継者不在で廃業
官報(第33号)によると、愛媛県松山市の「有限会社和風れすとらんかぢ屋」(代表取締役:鍛治 滝造)は6月12日、松山地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成31年(フ)第114号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和元年10月10日午後2時30分、破産管財人には中村正夫弁護士(中村法律事務所、愛媛県松山市三番町4-1-9 城南ビル3階、電話:089-933-0054)が選任されている
同社は1997年に設立された飲食店経営会社。同地(旧北条市)名物の鯛めしやちりめん丼をメインとする和食料理店「和風れすとらん かぢ屋」を経営。リーズナブルな価格設定だったこともあり、定食メニューを中心に人気を博していた。また、各種宴会や仕出しにも対応するほか、一時は楽天市場に通販サイトを開設するなど、業容を拡大していたほか、「秘密のケンミンSHOW」などのテレビ番組や雑誌の取材を受けるなど、一定の知名度を有していた。しかし、2016年頃から従業員不足に悩まされていたほか、後継者も不在で、かつFacebookなどでの後継者募集の告知なども振るわなかったという。