兵庫県明石市の米穀卸「株式会社小池米穀」が弁護士一任 表示偽装で信用失墜

信用調査大手の東京商工リサーチによると、兵庫県明石市の「株式会社小池米穀」(代表取締役:小池喜之)は3月12日、事業を停止し、事後処理を崔勝弁護士ほか1名(ミネルヴァ法律事務所、大阪市北区西天満5丁目1番9号 大和地所南森町ビル9階、電話:06-4709-1233)に一任したと発表した。負債総額は2018年3月期時点で約2億8000万円とのこと。

同社は1969年4月に創業し、1994年4月に法人化した米穀卸販売業者。大手量販店のほか、兵庫県・大阪府の公共機関・ホテルなどに販路を構築し、2003年3月期には約28億7175万円の年間売上高を計上していた。また、2008年からは海外にも販路を拡大し、香港や台湾などの量販店・業務店へも販売していたという。

しかし、その後は業績が伸び悩んでいたほか、主食用の白米・玄米の無洗米加工ラインの新設などに伴う投資負担が増加し、2018年3月期の年間売上高は約9億円にまで縮小していた。このような中、関西圏のウエルシア薬局及びダックスで販売していた「福井県産ハナエチゼン」や「兵庫県丹波コシヒカリ」など18商品において表示偽装が行われていたことが発覚したことにより信用が失墜。また商品の自主回収および購入者に対する返金対応費用が嵩み、支払い不能な状態に追い込まれたことから、今回の事態となったという。なお、同日付で返品受入および返金対応についても停止しているという。


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