同社は1977年に西村食品工業(札幌市中央区、2003年に経営破綻)の関連会社として設立された洋菓子店の経営会社。「ニシムラ」の屋号で展開する小売店は相応の知名度を有しており、本社のある千歳市を中心に苫小牧市、岩見沢市などのスーパーマーケットに展開。2001年に中の島工場を開設したほか、2003年2月には経営破綻した西村食品工業から事業・従業員のほか、「ユカたん」「レモンケーキ」などのヒット商品を承継し、さらに出店攻勢を強めて業容を拡大。ピークとなる2007年9月期には約5億9100万円の年間売上高を計上していた。
しかし、その後は同業他社との競争が激化したほか、中の島工場新設における設備投資が採算を圧迫していたことから、不採算店舗を閉鎖したほか、2017年6月には中の島工場を売却するなど事業縮小を行い、本社に併営する千歳工場に生産を集約して財務の改善を図っていたが、不採算店舗閉鎖の影響から、2017年9月期の売上高は約2億6000万円まで落ち込んでいた。そのため、赤字を散発して債務超過の状態が継続したため事業継続を断念し、2018年5月31日に事業を停止していた。
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