長野県飯田市の「かぶちゃん農園食堂」など3社に破産開始決定 「天龍峡カフェテリア」の経営会社、かぶちゃん農園に連鎖

民間信用調査大手の帝国データバンクおよび東京商工リサーチによると、長野県飯田市の「株式会社かぶちゃん農園食堂」(代表取締役:鏑木武弥)と関連会社の「かぶちゃん製菓株式会社」(同所、同代表)は11月1日、東京都千代田区の「株式会社ケフィア・サプリメント」(同代表)は11月2日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。3社とも財産状況報告集会期日は2019年5月21日午後2時、破産管財人には内田実弁護士(ケフィア事業振興会外破産管財人室、東京都千代田区神田須田町2丁目25-16 ケフィア・ビル、破産管財人室コールセンター:03-5577-5808)が選任されている。負債額については両社とも現在調査中とのこと。

今回破綻した3社のうち、かぶちゃん農園食堂は2009年7月に設立されたカフェ「かぶちゃんカフェテリア」の運営会社。グループ会社が運営していたかぶちゃん農園の敷地内においてビュッフェレストランを経営。一般顧客向けのほか、グループ企業の社員食堂としての機能も有し、グループとして事業を展開していた。今年夏に施設名を「かぶちゃんカフェテリア」から「天龍峡カフェテリア」に変更する一方、代表取締役の変更といった動きもみられたが、関係の深かったケフィア事業振興会やかぶちゃん農園が経営破綻したため、事業継続の目途が立たなくなり、今回の事態となった。

かぶちゃん製菓は2010年7月に「株式会社茶運堂」として設立された菓子製造業者(2018年1月に現商号に商号変更)。長野県内に複数所在する信州味噌を用いたみそ煎餅「みそ蔵めぐり」を製造し、道の駅やサービスエリアなどで販売するほか、通信販売も行っていた。残るケフィア・サプリメントは2012年2月に設立され、柿のサプリメントを販売していたとされる。今回の手続開始により、ケフィア・グループ企業の倒産は全国で27社(うち長野県内で11社)となっている。

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